正義と悪

正義っていうのは相対的なものだなと思う
ドッグヴィル」を観たときに特にそう思った
だから自分は基本的に
相手の意見を真っ向から全否定することはないし
相手が自分と違う意見でも
まずは聞くし はなから壁を作ったりはしない
でもわたしが 「これは普遍的に悪だ」と
絶対に許せないことがあって
それは 「誠実じゃないこと」
例えば 誰かを傷つける嘘をつくこと
例えば 表面ではいい顔をして裏では汚いことを言うこと 思うことでさえそうだ
例えば 相手に向かって直接言えないようなことを陰では堂々と話すこと
不誠実さが正義になることは絶対にないと思っている


ものを奪うこと 暴力をふるうこと 人を殺すこと
それらは とても悲しいけれど
だからいつだって間違っている!とは残念ながら言い切れない
○か×かの問題ではなくて
どちらの方に自分は同調するか であって
正義か悪かは 色んな状況が絡み合うと 簡単には断言できない繊細な問題だ


だからわたしがその人を信じるときの基準は
「誠実な人かどうか」